いるいる! 話し合いを「空転」させる、こんな人 8種の「モンスター」傾向と対策〈第2回〉
評論家
「評論家」は、批判的な分析やコメントのみに特化し、肝心の代案となるコンテンツを出さないタイプです。思考回路の癖になっているのか、何か仮説を振ると、その反例の繰り出しが超絶にうまい人もいます。
もしくは、「ちなみに~なんだよね」「~なのは有名な話だけどさ」のように、単に知識量、「トリビア」のアピールをされることもあります。
対策としては、「あまり批判ばかりでは議論が先に進まないので、これを改善していく方向で一緒に考えていきませんか?」というように、対案のない批判はしないという態度を、柔らかく確認することだと思います。
もしくは、「特にアイデアを出す段階において、批判はしない」など、ルールや議事規則で最初から発言を縛り、全員で共有しておくことです。
演説屋
「演説屋」は、ひたすら自分だけ話し、他人の話には聞く耳を持たないタイプです。サッカーで言えば、ほかのプレーヤーにボールをまったく渡さずに、ひとりでドリブルからシュートまで持っていこうとするプレーヤーです。
話し方として、「AはBで、CはDだから、Eになって~」のように、発言を句点で切らないために、ひたすら発言がウニウニと長くなり、何を言っているのか伝わりにくかったりする人もいます。そういう人は往々にして、本人も何が伝えたいのかわかっていなかったりもします。
対策としては、「お話は大筋納得なのですが、お話が長めで皆があまり発言できていないようですので、多少お気遣いいただけませんか?」と柔らかく発言を抑えていくことです。
カタカナ星人
「カタカナ星人」は、カタカナ用語やビジネスの専門用語を多用するタイプです。外資系の若手社員(または志望者)、欧米圏への留学経験のある人、ビジネス書を読みすぎのがっついた人に多い症状です。
たまに会話の中で横文字表現を聞くとシャレた感じがするのですが、あまりに頻繁に使われると、聞き手には不自然に聞こえるため、スムーズなコミュニケーションの妨げになってしまいます。
カタカナの使いすぎがサマになるには、相応の社会経験が必要になります。新人がやるとどうもぴったりこない単語も、役員レベルの10年、20年プレイヤーだと、なぜかしっくりきてしまうのが実社会の凄みです。
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