日経平均400円安、終値1万7412円 円安一服で一時500円超下落

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 12月10日、日経平均は大幅続落。終値では11月27日以来、9営業日ぶりの安値水準となった。東証のロゴマーク。4月撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続落。終値では11月27日以来、9営業日ぶりの安値水準となった。海外市場での株安やドルの弱含みを受け、主力輸出株は総じて軟調。前日比で一時500円以上値下がりした。

今週末にSQ(特別清算指数)の算出を控え、ポジション調整に押される展開にもなり、節目の1万7500円を8営業日ぶりに割り込んだものの、大引けにかけては下げ渋った。

前日の米国株が高安まちまちとなり、中国、欧州と続いた株安の流れにはいったん歯 止めがかかっていたが、足元の円安進行は一服。こうしたなかで、トヨタ自動車<7203.T>やキヤノン<7751.T>といった輸出株が軟調に推移した。TOPIXコア30構成銘柄ではNTT<9432.T>とソニー<6758.T>を除く28銘柄が下落、東証1部上場企業では8割近くが値下がりした。

日経ボラティリティ指数<.JNIV>は一時、今年2月以来10カ月ぶりの高水準まで上昇した。リスク回避の動きが強まり、日経平均は後場に一時500円以上の下落となったものの、その後は次第に下げ幅を縮小した。日本アジア証券の清水三津雄エクイティストラテジストは「下落後、25日移動平均線(1万7372円12銭=10日終値)近辺まで戻すなど、ある程度の一巡感は出てきた。SQ算出を控えたポジション調整のせめぎ合いのなかで、一部ヘッジ売りも出たようだ」との見方を示している。

個別銘柄では業績不振のスカイマーク<9204.T>が大幅高。ANAホールディングス<9202.T>傘下の全日本空輸が10日、スカイマークから共同運航など何らかの「支援要請があれば検討する」と明らかにしたことで、材料視された。

また政府が燃料電池車の燃料を供給する水素ステーションの設置コスト半減に向け、規制緩和に乗り出すと日本経済新聞10日付朝刊が報じたことで、 岩谷産業<8088.T>が反発。半面、9日に公募増資などで最大12億円を調達すると発表した日本エンタープライズ<4829.T>は反落した。

東証1部騰落数は、値上がり285銘柄に対し、値下がりが1473銘柄、変わらずが90銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      17412.58-400.80

寄り付き    17623.35

安値/高値   17308.82─17658.14

 

TOPIX<.TOPX>

終値      1406.83 -29.26

寄り付き    1421.03

安値/高値   1400.04─1426.04

 

東証出来高(万株) 254380

東証売買代金(億円) 28514.01

 

(長田善行)

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