ガンダムと日本人 多根清史著
製作から30年以上を経てなお、絶大な人気を誇るアニメ「機動戦士ガンダム」。この作品がいまだに人々を熱狂させる理由と、物語に内包された戦後日本人の気質を読み解いてみせる。
勧善懲悪ではないリアルな戦争観を提示することによって、アニメを子どもたちから解放した意義。物語に登場する「ジオン公国」をナチスや戦中の日本になぞらえたリアリズム。あるいは、人型兵器である「モビルスーツ」のマスプロダクツに戦後日本のものづくりを当てはめた先見性など、この作品がいかにそれまでのアニメと一線を画していたかを分析している。
登場人物の一人シャア・アズナブルと小沢一郎を比較した論なども独創的だ。
文春新書 819円
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