正直なところ、EMSメーカーが自社ブランドで新しいジャンルに参入することは容易ではない。製造のみでなく開発・設計段階からマーケティングまで知り尽くさなければならない。が、この事業はシュー社長の肝いり事業。彼が直接携わる事業は必ず世界1位か2位のシェアを占めるようにしないといけない。
これから成長していくために一番大事なのは学習すること。いかに早くよりよい人材、よりよい手段を使ってマーケティングをして実行に移し、結果をフィードバックするかが重要だ。私やシュー社長自身も色々と学習している。シュー社長からは朝4時から深夜までメールが来るほどだ。

――3Dプリンタ業界にはストラタシスや3Dシステムズといった巨大な競合がいます。大手とはどのように戦っていきますか。
3Dプリンタ市場は急速に発展している。だから、必ずしも生き残りをかけた激烈な競争がすぐに生じるとは思っていない。現在は、色々な応用分野とマーケットが生まれている中で、それぞれのメーカーが自社のマーケットに合わせた開発を行っている状況にある。PC市場の歴史を見ても、PC自体を開発したのはIBMだが、最終的にIBMは撤退した。しかし、作り手が代わろうともPC市場自体はここまで発展してきた。それと同じように、30年後にどこが3Dプリンタ市場をリードし、どこが生き残るかはまだ分からない。
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