スガキヤの300円ラーメンはどうなる? 幸楽苑290円ラーメン中止で俄然、注目

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では「300円ラーメン」はどうなるのか。

スガキヤを運営するスガキコシステムズの広報担当者は「当社として今のところ急激に値上げする予定はない」と断言した上で、「それ以上の見通しや他社の方針については答えられない」とコメントした。

同社は今年3月にラーメンを税込み290円から300円に値上げするなど、主要メニューの価格を6年ぶりに改定している。主因はその時点での原材料費の高騰。地元では「ついに300円の大台に乗った!」とも騒がれたが、半月後の消費増税でむしろ当たり前に受け止められた。

安売りの歴史は「格違い」

そもそも同社のラーメンは、1946年の創業時に1杯30円。1950年代に70円、1960年代に90円、1976年から85年までが120円。1986年以降は段階的に270円、290円と値を上げたが、「特製ラーメン」など上位メニューでも400円前後にとどめるなど、一貫して低価格戦略を守ってきた。ここ10年ほどで290円ラーメンを打ち出してきた幸楽苑とは“格の違い”というか、路線の違いがあるわけだ。

とは言っても、とどまる気配のない円安や人手不足が苦しくないはずはない。この衆院選でアベノミクスが信任されるかどうかで、ラーメン業界の台所事情もまた変わってくることだろう。

関口 威人 ジャーナリスト

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せきぐち たけと / Taketo Sekiguchi

中日新聞記者を経て2008年からフリー。名古屋を拠点に地方の目線で環境、防災、科学技術などの諸問題を追い掛けるジャーナリスト。1973年横浜市生まれ、早稲田大学大学院理工学研究科修了。

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