(産業天気図・非鉄金属)原料不足の懸念はあるが、中国需要衰えず好調を持続か

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2003年度の非鉄金属は、期後半からの中国需要の爆発を背景に、銅、ニッケル、金などの主要製品の需給が一気にタイト化し、国際市況が好転した。このため、収益も一転して好調になった。2004年度に入ってからも、金価格こそ高値で安定してきたものの、銅、ニッケル、タングステンなど中国の資源需要は衰えていない。むしろ懸念されたとおり需給はさらにタイトになり、玉不足から国際市況も高値に向かうなど、まだまだ不安定な状況が続きそうだ。
 一方、末端需要も好調だ。液晶、デジカメ、大型テレビ等画像関連の需要が牽引し、エレクトロニクスが伸びる。原料高ではあるものの、需要増により操業度が向上し収益も向上が見込める。ただ、タングステンなどの希少金属については、中国関連での玉不足が深刻化するおそれもある。単純に楽観はできない。
 また、ここ数年力を注いできた環境関連事業が少しずつ実を結びつつある。   
 同和鉱業では土壌洗浄で先行し、廃バッテリー回収で先行した東邦亜鉛では非鉱石原料として安定的な亜鉛原料の調達に貢献している。金関連では三菱マテリアルと住友金属鉱山に注目したい。
【小長洋子記者】

(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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