希望のつくり方 玄田有史著
著者が2005年から取り組んできた「希望学」の研究成果を1冊にまとめた。希望学とは、希望を単なる個人の心の持ちようとしてだけでなく、会社や地域、国など、個人を取り巻く社会のありようとの関係から考察するもの。
本書の調査では、日本の大人の3人に1人は希望がないと答えている。そうした中、未来を担う若者たちはどうやって希望を創出していけばいいのかを、統計学などを駆使して多角的に検証している。
特に、岩手県釜石市で行ったフィールドワークが興味深い。釜石は、製鉄所の閉鎖や人口減少などで街が疲弊した歴史を持つ。しかし、希望再生の取り組みに成功し、現在はそれまで以上の活気を取り戻している。その秘密に
迫る。
岩波新書 798円
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