南極海での調査捕鯨、思惑通り再開できるか <動画>経産省食堂で鯨肉メニューの試食会

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提供:ロイター(音量にご注意ください)

今年3月、国際司法裁判所は、南極海の調査捕鯨について中止をするよう求める判決を下している。そうした中で、農林水産省は11月18日、捕獲するクジラの数を2013年度までの計画の3分の1に相当する333頭に減らし、2015年冬から再開する方針を明らかにした。

農林水産省としては、捕獲するクジラの種類をミンククジラに絞ったうえで、頭数を減らすことで捕鯨に反対する諸外国の理解を求めたい考えのようだ。

調査捕鯨再開の意義を伝えるパフォーマンスとして翌19日、国会議員たちが経産省内の食堂で鯨肉料理の試食会を行い、その様子を記者に公開した。

ロイター動画のナレーションは、「これは普通の野菜炒めではない。クジラの肉の入った野菜炒めだ」で始まる。山際大志郎経済産業副大臣は「クジラの食文化というものを守る方法について議論してきましたが、先ず隗より始めよ、と言う言葉があるように、何かを自分たちでやらなきゃけいけないという結論に至りました」と述べている(0分20秒~)。

新たな調査計画を実施するためには、2015年5月に開かれる国際捕鯨委員会の専門家による科学委員会で承認されなければならない。当然、反捕鯨国は、国際司法裁判所の判決を重視するよう求めるだろう。それだけに一筋縄にはいかない問題だ。そんな中での食事パフォーマンス。動画ニュースはロイターのほかにもABCが世界に配信しているが、国際的な理解を得るための材料になるだろうか。

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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