必ずしも「独学で難関試験突破は無理」ではない訳 「人間の意志は弱い」に向き合うのが成功のカギ

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配属された経理部に向かうと、辞めた会社の上司とよく似た顔つきの人がいます。その人が直属の上司と聞いた瞬間に、頭がくらくらしました。直感的に同じタイプの人間だと確信したからです。そして、転職前と同じ苦しみを抱えることになりました。

さらに、入社してから会社の業績は右肩下がりです。借入金と赤字の額が決算ごとに増えていき、会社の将来に大きな不安を抱えました。当時は35歳転職限界説が広く信じられていました。

30歳を迎えた私にとって、サラリーマンとして残されたチャンスはあまり多くありません。人生を保証してくれるものは何もなく、先はまったく見えない状態でした。だからこそ失敗できないと腹をくくれたのです。

受かったあとのビジョンが明確になった

公認会計士の2回目の受験を決意したとき、1回目と大きく違っていたのは受かったあとのビジョンです。合格すれば、合わない上司と働く必要もなく、年収は上がり、社会的なステータスが得られます。さらに、会社の倒産に怯えることなく、人生を安定させることもできます。

これらを理解し、自分の中で「達成した場合のメリット」を明確化できたことが、私が独学を達成できた要因なのです。

たとえば何のリターンもなく、「1カ月で10キロやせろ」といわれても無理でしょう。しかし「1000万円もらえる」とか、「好きなアイドルと付き合える」などの条件があるなら、誰だって目の色が変わるはずです。

繰り返しになりますが、「人間の意志は弱い」ものです。遊びやお菓子などの誘惑は魅力的ですし、どうしても楽なほうに進んでしまうでしょう。誘惑に強い意志で勝とうとするのは、特別な人間を除いて無理です。

だからこそ、「達成したときのメリット」を明確に意識するのです。そうして、意志の力で誘惑に耐えるのではなく、「達成したときのメリット」に自らを誘惑するようにして、努力に向かわせる必要があるのです。

最後はまとめです。
・「人間の意志は弱い」ことを受け入れる
・「達成したときのメリット」を明確にイメージする

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アルファポリスビジネス編集部

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