「なんでも否定する人」を撃退するうまい対処法 面倒な人に対応するときに有効な伝え方とは?
私も以前、否定ばかりする人がいたので、本人にそう伝えたところ、自分がそうしていることにまったく気づいていない様子で本人が驚いていたなんてことがありました。
無意識でやっている人は否定が思考のクセになってしまっているので、本人だけではなかなか直せないのかもしれません。ただ、実際は相手との信頼関係がないケースのほうが圧倒的に多いでしょう。そのときはどう否定する人に対応したらいいのでしょうか。
否定してくる人の特徴のひとつに「部分否定」があります。「目的・ゴールに向かうための否定」ではなく、「好みや思い込みをベースにした部分的な否定」です。そういうときは話を広いところにもっていきましょう。部分的な話を続けると、否定する人の思うつぼ。その部分で「ああでもないこうでもない」と話してもラチがあきません。一歩間違うと、感情の戦いになってしまうこともあります。一刻も早く、話題をずらすべきです。
私も意識していないと、ときどきドツボにはまることがあります。ゴールを達成するために打ち合わせをしているはずなのに、気づけば細かいことで白なのか、黒なのか、みたいな議論をしてしまう。これだと時間がもったいないですよね。
スムーズに話題をずらすコツは「ゴールの確認」をすること。否定してくる人との話は常にゴールを意識し、ゴールに向かっているか、いないかを確認しながら進めていくのです。
このときにおすすめしたいのが「ホワイトボードの活用」です。面と向かってだと「その話、打ち合わせの目的からズレてますよ」と言いにくいこともあると思います。ホワイトボードを使い、あなた自身が書記になり、ボードに大きく「今日のミーティングのゴール」をまず書きます。言語化されたゴールがミーティング中にいつも見える状態であることがポイントです。
「否定」が来ても、「そうすると、ゴールを達成するために具体的にどうしたらいいですかね?」と聞き返しやすくなります。
返答で相手をうまく肯定してあげる
もうひとつ、すぐ否定する人へのおすすめの返答法があります。会話例で紹介します。
Cさん「うーん、この企画は難しいね」
Bさん「でしたらどんな企画だといいのでしょうか?」(まずは代案を質問する)
Cさん「●●な感じの企画がいいんじゃないの?」(あいまいな代案が出てくる可能性大)
Bさん「なるほど!そういう企画もありますね! Bさんの企画もすごいと思うので、僕の出した企画とかけ合わせた企画にするのはどうでしょうか?」(まずは全肯定する。そして、どちらかの企画に優劣をつけるのではなく、両方いい案なので、企画のかけ合わせを提案する)
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