本当のお金持ち「笑顔を増やす」お金の使い方 投資家の行動には「世の中を変える力」がある

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平和を守るために投資家には何ができるのか(写真:Efurorstudio/PIXTA)
ロシアのウクライナへの軍事侵攻によって、世界の主要株価指数は軒並み大幅に下落しています。投資はやっぱり怖いという気持ちが高まっているかもしれません。今回は、お金のプロである投資家の村上世彰氏に指導を受けながら、実際のお金を使い株式投資に取り組む、N/S高投資部の高校生が学んでいる内容を1冊にまとめた『読んだら一生お金に困らないN/S高投資部の教科書』の中から、お金のリターンと同じくらい大切な「笑顔のリターン」について紹介します。

君の1000円札1枚が世の中を変える

働く会社も、働き方も大きく変わろうとしている時代に、株式投資家になるとしたら、どういう投資家を目指しますか?

『読んだら一生お金に困らないN/S高投資部の教科書』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

お金に振り回されない生活を手に入れるお金を稼ぐ投資家、自分の夢をかなえるためのお金を稼ぐ投資家、それともデイトレーダーになって何億円、何十億円という資産家を目指しますか。

自分のお金を増やすのもいいのですが、社会を変えるきっかけをつくる投資をしてみたいと思いませんか? 投資家の行動には、社会を変える力があるのです。

古くは1920年代の話です。欧米で教会の資金を運用するに際して、タバコやアルコール、ギャンブルなど、キリスト教の教義に照らし合わせて相応しくないと思われる業種を、投資対象から外すという動きが広まりました。

ベトナム戦争では、AP通信社のカメラマンが撮影した1枚の写真が大きな話題を呼びました。ナパーム弾の攻撃を受けた人々の中、全裸で逃げる1人の少女に焦点を当てた写真です。この写真が報じられたことで、世界的にベトナム反戦運動が広がりました。投資家も行動しました。ナパーム弾を製造していたダウ・ケミカルに対して、同社の株主は、その製造中止を訴える株主提案を行ったのです。

南アフリカの人種差別政策であるアパルトヘイトに対しても、アメリカの大手自動車メーカーであるGMに対して、南アフリカから事業を撤退させるべきだとする株主提案が行われたことがあります。

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