(取り調べでの恫喝が)常態化していたとは思えないが、批判を受けても仕方がない面もある--伊藤鉄男・最高検次席検事

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


 検察庁としての前田容疑者の処分については、「人事権者のやることで、検察庁は大臣に上申をするのみ。何らかの処分はあってしかるべしだが正確には言えない。これまでどおりの対応になる」とした。「無実と知って公判を進めた以上、容疑は証拠隠滅罪でなく職権乱用罪が相当では」との突っこみには、「抽象的には、ありとあらゆる犯罪の可能性を含めて、証拠を集めている」とした。
 
 「容疑者は増えるのか」との問いには「今時点で3人以外に嫌疑があるとは考えていない」とした。一方で、「時限爆弾を仕掛けた、という供述は出てきていないし、今後も公判で出ることはない」などと新聞報道への不満もあらわにした。「公判にはどこの検事が臨むのか」との問いには、「全員東京の検事。大阪高検への(出向)辞令が出るかも知れないが」とした。

3日目の7日は池上部長のみの対応。
 
 池上部長は、「検証作業は判決で指摘された供述と証拠の不整合がなぜ生じたかの問題点を洗い出し、対応策を作り上げるのが仕事」と指摘した。
 
 「FD改ざん以外は刑事事件とはならないのか。検察の偽証も調べなくてはいけないのでは。供述調書という公文書を忠実に作っていなかったという点については捜査が及ばないのか」との質問には、「追及するものがあれば追及していく。証拠としてどのようなものが出てきて、それがどのような刑罰行為に当たるのか、だ」と応じた。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事