田中良和・グリー社長--1億人ではまあまあ、10億人が使うサービスで一流だ


 プラットフォームを公開してみて、1社ではニーズに応えきれないことは実感した。いまグリーでは恋愛ゲームが非常にはやっていて、女性向けの半分くらいが恋愛ものだ。戦国武将や海賊王、生徒会長などと恋愛するゲームが上位を独占している。このようなものが、まさかいけるとは、自分たちではわからなかった。

プラットフォーマーとサードパーティの利害が反することは全然危惧していない。任天堂向けにゲームを出している会社は、ゼルダやマリオをやめて欲しいとは思っていない。むしろそれがあるから任天堂プラットフォームがどんどん拡大し、ほかのゲームも売れる。ゼルダやマリオをやめたからといって、ほかのゲームが2倍売れるわけではない。

--ソーシャルネットワークがリアルな関係かバーチャルな関係かはポイントになるか。

ゲーム友だち、日記友だち、会ったことがあるかないか、それらが混然一体となったソーシャルネットワークが次に求められているのではないか。
 
 現実にカラオケ友だちもいれば釣り友だちもいる。毎日会うのがリアルな友人で、たまにしか会わないのはバーチャルとはいえない。現実の世界でも趣味や頻度などがさまざまにミックスされたソーシャルグラフがある。グリーもどんなソーシャルグラフを持つ人でも使えるように、利用者が選べるようなサービスにしたいなと思っている。

だから、SNS、ソーシャルアプリの可能性って、まだまだいっぱいある。変な話、ゲームはそのごく一部。
 
 でもゲームとソーシャルが結びついただけでこれだけのイノベーションが世界規模で起きた。そう考えると、ECなのか、メールなのかはわからないが、ソーシャルゲームで起きたことのような化学反応が何回も起きると思う。いろいろと収益化できると考えている。「ソーシャル何とか」というものが、全世界中で挑戦されている。


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