中国「首に鎖をつながれた8児の母」事件の大激震 人身売買の疑いで調査も、謎が謎を呼ぶ展開に

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豊県宣伝部の関係者は2月15日、「董某民と楊某侠の結婚登録は違法に処理されたものだ。事件は現在も調査中であり、世間が注目している問題については、調査チームに任せている」と財新記者に回答し、本件については調査中であると表明した。

しかし、村民の多くは見た目や喋り方などからは、動画内で鎖につながれている女性が小花梅かどうかを判断することはできないと話している。また小花梅の姉妹や従弟によれば、「小花梅は1978年前後に出生したはず」とのことだ。

董某民と楊某侠の間に生まれた8人の子どもの内、1人目と2人目には13歳の年の差があり、その後は1年に1人のペースで生まれており、末っ子に関してはわずか2歳である。

名前だけ引き続き使用されている可能性も

そうした状況からネット上では、「董某民と”楊某侠”に改名した小花梅は1998年に結婚証明書を取得して1人目の子を産んだ後、小花梅がどこかに立ち去ったかその他の突発事故が発生した。動画内の鎖でつながれた女性は、人身売買のために誘拐された(別の)若い女性であり、「楊某侠」の名が引き続き使用されているのではないか」という推測もなされている。

また、一部の人々の間では、見た目や年齢から、動画内の女性は1984年生まれで1996年に失踪した四川省南充市の女性・李瑩(リー・イン)ではないかという新たな見方が浮上している。李瑩の叔父の求めに応じて、動画内の女性と李瑩とのDNA検査を行い、実際の年齢を確認するよう、政府調査チームに対して呼びかける声が上がっている。

(訳注:財新のその後の調査報道で、四川省南充市の公安が1月30日に李瑩の母の梁暁清から血液サンプルを採取しており、豊県の鎖でつながれた女性とのDNA鑑定を行ったが、親子関係は認められなかったことを明らかにしている)

また、ネットユーザーは楊某侠の長男である董某港が生まれたのは1997年3月であるのに対し、董家が楊某侠を「拾った」と主張するのは1998年6月であり、董某港と楊某侠に親子関係が存在するという公式発表には矛盾があると指摘している。

このことについて豊県宣伝部は、財新記者に対し「豊県には董某港という同姓同名の人物が2人おり、1人は1997年生まれ、もう1人は1999年生まれである。楊某侠の長男は1999年に生まれており、公式発表に矛盾はない」と表明している。

財新記者:黄雨馨、蕭輝
※1月31日から2月15日までの財新の関連記事を編訳

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