イマドキの子ども悩ます「自律神経の乱れ」の問題 大人だけでない!自律神経を乱す2つの要因

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
「自律神経の乱れ」は大人だけの問題じゃないようです(写真:tkhr*/PIXTA)
イマドキの社会現象に加え新型コロナウイルスの影響も相まって、今、子どもたちの自律神経の乱れが問題になっていると、スクールカウンセラーでもある臨床心理士・吉田美智子さんは訴えます。

自律神経の乱れと聞くと、ストレス社会を生きる大人の症状と思われがちですが、最近では子どもにも起こる症状として再度注目を浴びています。自律神経の基本から、子どもの乱れた自律神経をどう整えるのかをご紹介します。

そもそも自律神経とは?

自律神経とは、自分の意識とは無関係に身体の機能を調整する神経のことを言います。自律神経には【交感神経=活動しているとき】と【副交感神経=リラックスしているとき】があります。このふたつがバランスよく働くことで健康でいられるのです。

子どもの自律神経を乱す要因は2つ

1:生活リズムの乱れ
当記事は、Domani(ドマーニ)公式ウェブサイトの提供記事です

親御さんが子どものころも、夜更かしをするなど生活リズムの乱れがあったと思いますが、それと現代の子どもの乱れは質が違います。イマドキの子どもたちはデジタル機器に囲まれて過ごしています。ゲームやYouTube、SNSなど時間に区切りがなくエンドレスで楽しめるものばかり。

晩御飯やお風呂で副交感神経が優位になり、就寝へと理想的な流れの中、寝る前のYouTubeなどで交感神経を刺激してしまうのです。このことで、寝つきが悪い、朝起きても交感神経へ切り替えることができず活動ができない、など支障をきたすようになります。

2:アクセルとブレーキの同時併用

活動中(交感神経優位)のときに、危機に直面すると人は「闘う? 逃げる?」を判断するのですが、このときに働くのは交感神経。でも、「あぁ、もう無理! フリーズだ……」というときは副交感神経が働きます。アクセル=交感神経優位と、ブレーキ=副交感神経優位がうまく交互に働いているのが正常な状態です。しかし、イマドキの子どもの中にはアクセルとブレーキを同時に踏んでいる子も少なくないのです。

次ページ例えば…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事