暑さと湿気で「自律神経が乱れる」時期の服選び 急激な気温差は、体調不良の原因にもなる
「梅雨は体が重くて動けない」
湿気と温度を、服でコントロールする
私たちの体は、天気が変化することによって、自律神経にさまざまな影響を受けています。本来、自律神経が正常に働いている人であれば、「気圧」「湿度」「温度」の3つの変化にうまく体を適応させることができます。しかし、自律神経が乱れていると、これらの対応がうまくできません。
現在、気圧の変化を防ぐような服というのはありません。ある意味、宇宙服がそうかもしれませんが、さすがに一般的ではありません。そこで対策としては、「湿度」と「温度」をキーワードにし、自律神経に悪影響を及ぼさない服を選ぶことが第一となります。
夏や梅雨時は、湿気の多い時期ですので、湿気を逃がす通気性のよい素材の洋服を着るようにしましょう。気温が高くなると、私たちの体は、汗をかいて体を冷やそうとします。その汗は、水蒸気となって蒸発しますが、通気性の悪い服を着ると、その熱や汗が服の中にこもってしまいます。
昔から、通気性や吸水性、速乾性に優れた素材として知られているのは、麻(リネン)です。麻には熱と湿気を取り除く性質があり、触るとひんやりします。化学繊維でも、通気性や吸水性に優れた素材も多く開発されていますから、そういった素材の機能性インナーもおすすめです。
また、水分は下のほうに溜まっていく性質があるので、シャツの裾を外に出すだけでも、ずいぶん通気性が良くなります。他にも、首元が開いた服、袖などもゆったりとしているデザインの服を選ぶとよいでしょう。
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