イライラ・怒りが減る「1日3行日記」のすごい効果 カーッとなったときは、まずは大きく深呼吸を
振り返ると私自身、「肩に力が入った状態」で、無理をしながら働いてきた時代がありました。人に認められたい、人に褒められたい、と周りの目を気にしながらがんばってきました。
負の感情による自律神経の乱れは伝播する
特に40代のある時期はそんな気持ちに引っ張られて、今思えばムダな時間を過ごしてしまったように思います。このままではまずいのではないか? と考え始めたのは40代半ばで、それから少しずつ肩の力が抜ける生き方を目指してきました。
実際、40代の頃の私は、チームをまとめる立場にある責任感から、恐れられる上司だったと思います。部下や後輩、スタッフがミスをしたら「鉄は熱いうちに打て」とばかりに早口で怒鳴っていました。
しかし、怒りの感情によってもたらされた自律神経の乱れは伝播します。冷静なつもりの私は怒鳴っている時点で乱れていて、怒鳴られた側は落ち着きを失い、どうやってリカバリーすればいいかと焦ります。
あなたも野球、サッカーなどのプロスポーツの試合でプレッシャーのかかる重要な局面で誰かがミスをし、その1つのエラーがきっかけとなって、次々とエラーが重なっていく場面を見たことがありませんか?
普段は難なく処理できるボールを失い、それが相手のチャンスにつながり、チーム全体が浮足立ち、ミスが連鎖する……。あれは、自律神経の乱れが伝染しているのです。
これは逆にいうと、自律神経が安定することによる安心感も伝播していくということです。
ミスが生じたとき、立場のある側が落ち着いて対応しているのを見ると、周囲も心が落ち着きます。それは自律神経の安定となって、全体のパフォーマンスの向上につながるのです。
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