「肩に力が入る」生活こそ不調をもたらす根本原因

症状や違和感が2週間続いたらまずは受診を

不眠はの原因は、不安とストレスによる自律神経の乱れかも……(写真:mama_mia/PIXTA)
仕事や人間関係、家事など、がんばればがんばるほど肩に力が入り、うまくいかなくなる……。こんな経験を持つ人も少なくないかもしれません。まじめな人ほど、周りの目が気になり、肩に力が入りやすいといいます。
「肩に力が入った状態は健康にもよくありません。つねに緊張を感じ、リラックスできません。結果、自律神経のバランスが乱れ、健康を害するのです」と指摘するのは、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏です。
なぜ肩に力が入ってしまうのか? 力を抜くにはどうすればいいのか? 同氏の新刊『小林教授の肩の力を抜くとすべてよくなる』をもとに解説します。

現代に生きる私たちは基本的に何らかの不安を感じながら、毎日を過ごしています。コロナ禍における不安に加え、仕事の忙しさや家族の介護での生活リズムのズレ、季節の変わり目の不調など、自分でコントロールできないできごとは、私たちに不安をもたらします。

その1つひとつが、すぐに深刻な病を引き起こすことはありません。しかし、小さな不安も積み重なっていくことで、じわじわと自律神経の働きを乱していき、あなたの体調にネガティブな変化を引き起こします。

こうした不安からくる不調のメカニズムから脱するために必要なのは、「肩の力を抜くこと」です。「まだ大丈夫」「耐えられる」「ここを乗り越えれば……」と踏ん張り、がまんしないことが大切です。

まじめな人ほどがんばってしまう

不安を抱えながらがんばりすぎると、状況はより悪くなっていきます。
でも、まじめな人ほど、周りの期待に応えよう、応えなくてはいけないと考えてがんばってしまいます。

たとえば、仕事が忙しすぎるとき、「帰りたいけれど、上司や同僚が残業しているから帰れない」、または「会議はリモートでやってほしいけれど、上司が対面でやるというから従うしかない」と、上司や同僚の目を気にして耐えながら働いていると、心身はゆっくりと確実に調子を崩していきます。

子育て世代もまた、「ちゃんと育てなくては」「近所の目があるから手を抜けない」と肩に力を入れてしまいますし、家事を完璧にしようとがんばる皆さんも、ストレスを抱えてしまいます。

それでもまじめな人ほど、問題と真正面から向き合い、がんばってなんとかしようとします。

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