カーリング選手「メガネ率が高い」驚きの理由 参加9カ国のレギュラー36人中12人がメガネ
氷=水=渇きとは無縁では? 「違うんです。実はカーリング場は除湿機を回してるんです!」。深いわけがあった。石を氷に滑らす競技。高い湿度は大敵だった。「湿度が高いと霜が降りてしまって、アイスコンディションがよくなくなってしまう。すると、石の曲がりなどが不規則になってしまい、ゲームにならないんです」。
目からうろこ。吸気を出す観客の入り具合なども影響するという。霜が降りれば、投げた石を調整するために掃くブラシの先端も水っぽくなり、重たくなって使いにくくなる。適度な乾燥こそ、ナイスゲームの命だった。
丸眼鏡を使用するのも理由があった
なお小穴の裸眼は0・1ほど。試合中のメガネは日常使いと同じだ。ポジションは司令塔のスキップで「基本ブラシをはかないので、(氷上に)落ちることもないんです」。ただ、これも印象だが、細いフレームではなく、小穴のように丸眼鏡の選手しかいないのも気になっていた。
「それはですね、石を投げるときにのぞき込むようにすると、フレームが邪魔なんです」。漫画「アラレちゃん」のような丸フレームが、カーリング女子に続出する訳はそこか。
スポーツ用でないメガネでプレーできるスポーツはまれで、なんと小穴には3年前からメガネメーカー「999・9(フォーナインズ)」がスポンサーについた。それでもコンタクトをする選手もいる。「乾くみたいで、みんな目薬をしてますよ」。え、そんな場面を意識したことなかった…。これからは「もぐもぐタイム」だけでなく、「目薬タイム」にも注目か?
(阿部健吾)
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