番組をご覧になった方なら、番組開始後「あれ、いつになったらタモリさんが出て来るんだろう?」と思ったはず。前半4分過ぎまで、ずっとタモリさんが出て来ない。出て来たと思ったら、弟と一緒に来店した「大阪から来た社長」という設定になっていました。
えっ、タモリさん、脇役? 看板に偽りありでは? そうガッカリして、チャンネルを変えてしまった人もいるはず。
「ヨルタモリ」の全体構成をまとめてみると、こんな感じになっています(分数は概算、CM除く)。
「りえのバー」のゲストは、作曲家の大友良英さんとコラムニストの能町みね子さん。特にテーマもなく、りえさんと、大阪の社長(タモリさん)と、ゲストの間で奇妙な雑談がひたすら続きます。
「タモリ芸」は、バーのテレビで放送されている「ミニ番組」として披露されます。1回目は、タモリさんがフラメンコ歌手に扮し熱唱。2回目は、ハエの着ぐるみを着て得意の「ハエ芸」を披露。
さて、この構成だと、どのパートにどんな視聴者がつくか。
「りえのバー」のファンとなるのは、「宮沢りえさんのような美しいママがいるバーで飲みたい」男性。そして「タモリ芸コーナー」には、タモリさんらしい不条理芸にはまるコアファン。かつての「イグアナ芸」を彷彿とさせる懐かしい「ハエ芸」にはまった視聴者からの濃い反応も見受けられました。確かにこういう芸は、「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)では見られません。
ところが、「りえのバー」と「タモリ芸」という構成に置いてきぼりになってしまった視聴者がいます。それは、「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングの夜版を期待して見た多くの視聴者です。
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