アップルの価値をよく知らない人に伝えたい本質 決算書をどのように見ていけば理解できるか
少子高齢化が進む日本の人口は、これからも減少し続ける可能性が高いです。今後、企業が業績を伸ばしていくには、縮小の一途をたどる日本国内のマーケットにしがみつくのではなく、世界のメガトレンドをつかむ必要があります。
現在、世界のメガトレンドを先導しているのがGAFAMなどのビッグ・テック企業です。また、これからは人々の価値観の変化を知り、その動向を予測することも重要です。たとえば、EV車がこの先普及するのかどうか? といったことも、今後は人々の価値観に左右されるはずです。
気候変動対策がこれだけ声高に叫ばれている中、「まだガソリン車に乗るの?」といった人々の価値観の変化は、充電能力となどのテクノロジーの進化よりも重要であり、先行してつかむ必要があるのです。「メガトレンド」と「価値観の変化」をつかんだら、「大胆なビジョンを描いて迅速に行動する」。この行動様式は、GAFAMの行動様式と一致します。
「比較」のポイントとなる“三位一体”と“両利き”の思考
「決算書」とは、正式には財務諸表のことを指します。一定期間の経営実績や財務状況を明白にするために、決算期に作成される書類であり、特に重要なのが「BS」「PL」「CF」と呼ばれる「財務三表」です。
意義ある分析・比較をするためには、“三位一体”思考で比較することと、“両利き”思考で比較する、という2点を意識する必要があります。“三位一体”とは、まさに「財務三表」を見ること。そして“両利き”とは、常に両側から見ることを指します。企業分析に不可欠な視点である“三位一体”思考では、以下の3つの視点が重視されます。
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