30歳から伸びる人が共通して「しない」4つのこと 他人の目を気にしすぎる人は30歳で止まる

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それに「どの道を行けばいいか」なんて、無理に決めるものでもないのです。いまの時代は、仕事の道、結婚の道、と分けて考える時代でもないでしょう。自分の中に答えはあります。そのとき、そのときで、自分の気持ちや感覚に正直に選択していけば、それでいいこと。道は、最初からあるわけではなく、結果的に、それぞれの道ができていくものですから。

30歳前後は、そろそろ「自分の幸せに、唯一責任があるのは自分だけ」という自覚をもつ時期。“幸せ”は、他人に判断を任せていては、けっして訪れません。30歳から伸びる人は、他人との比較やまわりの評価ではなく、「自分はこうありたい」「これが欲しくて、これはいらない」という自分のものさしをもっています。それと同時に、人には人のものさしがあることも尊重して、自分の価値観を押しつけません。

どの道に行こうかと悩んでいた人も、ある時点を通り越すと「なにをあんなに悩んでいたのか」という時期がやってきます。どんな生き方であっても、「これでいいのだ」と自分の道を、胸を張って歩いていける選択をしてほしいと思うのです。

他人と同じようにはがんばら「ない」

(まんが:ただっち)

やる気も能力も十分あるのに、30歳前後で止まってしまう人のなかには、「まわりと同じように、がんばろうとしてしまう」人たちがいます。がんばってがんばった結果、いきなり張りつめた糸がプチンと切れるように、「私には、もう無理です」となることも少なくありません。

私にも苦い思い出があります。衣料品店の店長だったとき、よく言われたのが「女性店長は、男性店長と同じくらいに働ける人でないと務まらない」ということ。その言葉に従って“男性と同じくらいに”がんばりました。店舗内を走り回り、だれよりも大きな声で「いらっしゃいませー!」と叫び、深夜まで残業をし……。もちろん、無理がたたり、体はボロボロ、精神的にも参ってしまいました。

それが限界にきたとき「これでは体がもたない。できない部分はあきらめて、自分の路線で得意なことをしてみよう」と軌道修正。「日本一フレンドリーな接客」を目指し、前職の施設コンパニオンで培った接客マナーや心遣いをスタッフにも伝えていきました。

お客様が手に商品をもっていたら、すぐさまカゴをもっていく、キョロキョロしていたら、すぐさま「なにかお探しですか」と声をかける、そしてなにより笑顔の接客をする……というように。すると、“男性と同じくらいに”がんばっていたときより、上司に評価され、地域の新入社員教育を任されるようになったのです。

男性でも女性でも、必ず人には持ち味があり、得意なことがあります。

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