新iPad、押さえておきたい4つのポイント 安くなった旧機種が普及拡大の大きな武器に

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新型iPadは薄型化とともにディスプレーパネルが新しくなった(写真:新華社/アフロ)

アップルは米国時間10月16日に開催したイベントで、新型となる「iPad」と「iMac」「Mac mini」などの製品ラインアップを発表した。iPadについては概ね、噂通りの新製品となりインパクトは薄かった。大きなサプライズは5Kディスプレイを搭載した新型iMac程度であった。

では新たに発表されたiPadファミリーにはどのようなポイントがあるのか。知っておくべきポイントを4つにまとめてみた。

薄型化・高速化を進めたiPad Air 2

まず第一に、薄型化、高速化が進んだ。1年前に「鉛筆の薄さ」として発売した薄さと64ビットプロセッサが売りの9.7インチタブレット「iPad Air」。2014年はさらに薄型化を進め、6.1mmの厚さを実現し、第2世代64ビットプロセッサとなるA8Xを搭載し、処理性能で40%、グラフィックス性能を2.5倍へと、パフォーマンスを高めたiPad Air 2を披露した。

薄型化とともにディスプレーパネルが新しくなった。ほかに主なデザイン上の変更点を挙げると、新色となるゴールドが追加されるとともに、ミュートスイッチが側面からなくなりソフトウェア化された。また、スピーカーグリルのデザイン変更(2列から1列へ)、そして指紋認証が行えるようになるTouch IDの搭載となる。

カメラは外側のiSightカメラが800万画素化され、内側のFaceTimeカメラはf2.2でワンショットHDRやHDRビデオに対応するiPhone 6と共通の仕様へと変更されている。スローモーション撮影やバーストモード(高速連写)などの機能にも対応し、より充実したカメラ活用が行えるようになる。

すでに先代で64ビット化を果たし、さらに2世代前からRetinaディスプレイを搭載し、今回Touch IDを採用したことから、アップルが現状考えるタブレットの完成形に到達したような感覚かもしれない。形として完成されたものの形は、当分変わらない。それはアップルのMacBook AirやMacBook Pro、iMac、Mac miniを見れば分かることだ。

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