佐藤:90カ国ぐらいまでは数えていたんですけど、段々曖昧になって。今は「120カ国くらい」って答えるようにしてます。多分その前後かなと(笑)。昔は、一度日本を出たら3カ月くらいは行きっぱなしでしたけど、最近は、行っても2週間くらい。海外取材は1年で延べ3〜4カ月ですかね。どれもコロナ前の話ですけど。
なぜ奇妙になったのかという「歴史」を大事にしている
──旅先を決めるうえで、大切にしていることは?
佐藤:「ビジュアル的な奇妙さ」も大切ですが、なぜ奇妙になったのかという「歴史」をすごく大事にしています。奇妙な場所って、必ず何か「ねじれた歴史」のようなものが存在するんですよね。撮影していくと、その文化に行き当たらざるを得ない感じになってくる。それがまた面白いんです。