「奇界遺産」佐藤健寿が現在に至った偶然と必然 子ども時代に観たオカルト番組が興味の根源
「エリア51って今はどうなっているんだろう」と興味本位で
──まずは佐藤さんがUFOやオカルト、秘境などの魅力に目覚めたきっかけを教えてください。
佐藤:僕が子どもの頃は、五島勉さんの「ノストラダムスの大予言」がベストセラーになったり、テレビだと、いまで言う「世界の果てまでイッテQ!」のような海外ロケ番組がたくさん放映されていました。
当時カリスマ的な人気を誇ったオカルトディレクターの矢追純一さんが手掛けた「木曜スペシャル」の『UFOシリーズ』や、夏になると昼間に『怪奇特集!! あなたの知らない世界』のような心霊番組が大人気だったんです。予言だの、超能力だの、なんか怪しいものがテレビで連日放送されていましたね。ある意味世紀末的というか。それで必然的に興味を持っていったって感じはありますよね。
──そういう関心は大人になるまでずっと持ち続けていたんですか?
佐藤:というより、直接のきっかけは、日本で美大を卒業した後に留学したアメリカの学校で出された、写真の課題です。何を撮影しようかテーマを考えていた時、子どもの頃にテレビで見た「エリア 51」が脳裏に浮かんだんです。そう言えばアメリカにはUFO基地と呼ばれる場所があって、矢追さんが番組でよく行っていたなと。立ち入り禁止の所まで行ってヘリコプターに追われたりしてて(笑)。あのエリア 51っていまはどうなっているんだろう、と。それで興味本位で撮影しに行きました。