寝台特急サンライズ、出雲へ行く場合の「ウラ技」 岡山まで瀬戸のシングル、「やくも」に乗り換え

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サンライズの個室でまったり過ごすのがなによりの楽しみ(画像:筆者作成)

鉄道を知るのは難しい。13年前、私が鉄道好きになったばかりの頃、電車と気動車の違いがわからずに、鉄道マニアの方に呆れられたことがある。

小さい頃から鉄道に慣れ親しんだ者ならともかく、そうでない身にとっては、その違いを明確に言葉にすることができなかったのだ。

もともと周りに鉄道仲間がいたわけではなかったので、それ以来、わからないことにぶつかると、自分で調べて解決していた。年月が過ぎてから、ようやく理解したことも多々ある。

最近刊行した自著『やすこーんの鉄道イロハ』は、もしも13年前にこの本があったら、どれだけ助かったか……といった内容を、当時の自分を思い出しつつ綴った本だ。

そんな中で、特に個人的な想い入れたっぷりで描いた項目が「寝台特急サンライズのイロハ」である。

サンライズに16回乗車

寝台特急サンライズに15回乗車したことについては、2020年8月16日付記事(女子に人気、寝台特急「サンライズ」の魅力とは)でも書いた。そして昨年、ついに16回目の乗車を達成した。ただしこれは今までの15回とは違う、イレギュラーな乗車方法だったので、そのことについてお話したいと思う。

サンライズの車両編成(『やすこーんの鉄道イロハ』より)

まず寝台特急サンライズについて軽く説明しよう。サンライズは現在唯一定期運行される夜行列車で、出雲市行きのサンライズ出雲7両と、高松行きのサンライズ瀬戸7両が連結し、東京—岡山区間を14両で走行する。それらは岡山でそれぞれ分離(または連結)され、終点の駅へと向かう。

例えば旅の目的が出雲大社への参拝だとしたら、東京からサンライズ出雲に乗車して、終点の出雲市駅まで向かうのが普通だろう。はたまた讃岐うどん巡りに行きたいと思ったら、高松が終点のサンライズ瀬戸に乗車すればいい。

もちろん途中での乗り降りもできる。以前友人と乗った時は米子で降りて境線に乗り換え、妖怪ロードに行った。逆に上りだけ停車する大阪駅からは、東京まで寝て帰るために何度となく利用した。

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