女子に人気、寝台特急「サンライズ」の魅力とは 鉄道ファンとマニアのボーダーラインはどこだ
先日上梓した拙著「おんな鉄道ひとり旅」第2巻のエッセイ漫画の帯に、トラベルミステリーの第一人者である西村京太郎先生からお言葉をいただいた。
昨年、西村先生と何度かお会いし、インタビューなどもしたご縁から、以後、たまにFAXなどやりとりさせていただいているのである。
先生のお宅に毎月JR時刻表が届くのを知っていたので、5月号の巻頭エッセイを私が執筆した際に、「よかったらご覧ください」とFAXを送った。唯一定期運行されている夜行列車、寝台特急サンライズについて書いたものだったが、15回乗車したという部分に先生が大変興味を示された。
西村京太郎も驚愕
「サンライズに15回というのは異常ですよ。私も取材で同じ列車に何回か乗りますが3回が限度です」(先生からのお返事、一部抜粋)
私が「何度も乗っている鉄道ファンは多いと思いますよ」と言うと、「5回まではその列車のファンだが、10回以上はマニアですね。辞書を引くと ファン=愛好家、マニア=病的愛好者と出ていますよ」
とのお返事。自分が鉄道マニアだとは、ついぞ思ったことがなかったので大変驚いた。はたしてファンとマニアの線引きはどこにあるのだろうか。そしてなぜ、サンライズに15回乗車したのか、振り返ってみたいと思う。
そもそも私は寝台特急が好きだ。2007年に初めて寝台特急はやぶさに乗車して鉄道の楽しさに目覚め、そこから慌てて毎年のように廃止されてゆく夜行寝台列車を追いかけた。列車にはなるべく長く乗っていたい。
日本海、北陸、急行能登、きたぐに、北斗星、はまなす、ムーンライトながら、ムーンライト信州、あけぼの、カシオペア、トワイライトエクスプレスの順番だっただろうか。北斗星とはまなすは何度も乗った。
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