寝台特急サンライズ、出雲へ行く場合の「ウラ技」 岡山まで瀬戸のシングル、「やくも」に乗り換え
ここでその乗り換えを疑問に思われた方に説明すると、サンライズ出雲とサンライズ瀬戸は、連結して走るものの、別々の特急列車だということが前提にある。つまり最初にサンライズ瀬戸に乗車して、途中からサンライズ出雲に乗り換え、ということが可能なのである。逆もまた然り。
ただしそのように乗車する場合、乗車券の料金は同じだが、特急料金はそれぞれ別で支払わなければならない。ノビノビ座席への乗り換えは寝台料金はかからないが、個室1つを終点まで通して使うより、料金がかさむのである。
ところが結局、サンライズは、サンライズ瀬戸のシングルを岡山まで利用するのみとなった。つまりノビノビ座席への乗り換えをやめた。というのも、その後すぐに「JR西日本 どこでもきっぷ」というお得なきっぷが発売されたのだ(2021年12月17日で発売終了)。
このきっぷはJR西日本全線、智頭急行線全線の自由席、JR西日本宮島フェリーが乗り放題なうえ、普通車指定席も6回まで利用できる。出雲市まで行ってから、さらにJRであちこち移動しようと計画していた私にとって、このきっぷは大変使い勝手がよかった。
「やくも」との組み合わせを満喫
なのでサンライズは乗車券含めて東京から岡山までを買い、そこからは「JR西日本どこでもきっぷ」を使って、「特急やくも」に乗り換えることにしたのだ。このきっぷで岡山から先の乗車券・特急券をまかなうわけである。
せっかくなので、普通車指定席の6回指定できるうちの1回分をここで使用した。もちろん特急やくもへの乗り換えは特別なきっぷを使わなくても通常料金を支払えばできることである。
サンライズ瀬戸、サンライズ出雲が岡山で切り離され、両方を見送ったのも初めてでワクワクした。しかもサンライズ出雲が岡山を6時34分に出発し、出雲市に到着するのが9時58分。後を追う特急やくも1号が岡山を7時5分に発車し、出雲市に到着するのは10時10分と、たった12分しか違わない。
【2022年1月11日18時10分 追記】記事初出時、岡山を7時5分に出発する特急名に誤りがありましたので、上記のように修正しました。
つまりこの差を許容できれば、サンライズ出雲が満席だったからといって、出雲市まで行くのをあきらめなくてよいのである。
サンライズを見送った私は、岡山駅の券売機で悠々と「どこでもきっぷ」を受け取り、余裕で駅弁を選び、空いている車内で宍道湖を見ながらのんびりとそれを食べた。ちなみについ最近発売された「JR西日本 中国エリアどこでもきっぷ」は、寝台特急サンライズには使えないので注意が必要だ。
まだまだ世の中には私の知らない乗車のウラ技があるに違いない。鉄道を知るのは難しい。されど鉄道は楽しい。そう感じつつ、今日も日々勉強中である。
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