減らない鉄道踏切事故、知っておきたい「回避術」 「鳴ったら渡らない」基本がなぜか守られない

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国内に約3万カ所ある踏切。道路と鉄道が交差する以上、事故は起こりうる(筆者撮影)

線路と道路が交差する場所、そこが踏切だ。鉄道に関する技術が進んで事故が減っているにもかかわらず、踏切が関わる鉄道の事故は今もニュースでたびたび報じられている。

『令和3年版交通安全白書』によると、年間500件あまりある鉄道の運転事故のうち、約170件が踏切障害と呼ばれる事故で、踏切が関わる事故が3分の1を占める。特に踏切の事故の場合は、踏切を渡る一般の人々が被害者にも加害者にもなりうるのだが、踏切での事故を避けるにはどうすればよいのだろうか?

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止まる・見る・聞く

自動車運転免許の講習で、踏切を渡るときは「止まる・見る・聞く」と教えられたことはないだろうか。踏切の手前ではいったん止まる、左右を見て確認する、踏切の警報機が鳴っていないか、列車が接近していないかを聞くというものだ。

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「止まる・見る・聞く」。これを確実にやるだけで、自分が踏切事故の被害者・加害者になる可能性はほぼなくなる。

日本では踏切が3万カ所あるそうだが、そのうちの9割以上に警報機が付いている。このためか、「警報機が鳴ってないから大丈夫」とばかりに「見る・聞く」をやらずに踏切を渡る人や車をよく目にする。あとは「止まる」だが、踏切で止まらない車やオートバイは危険と見なされるのは当然として、意外に自転車が見過ごされているのかもしれない。

さらに、極めてまれな事例だが、機械の故障により踏切が鳴らない、閉まらない状態で列車が通過してしまうという事象も実際に生じている。機械である以上、壊れる可能性もありうることは留意しておきたい。

踏切が鳴ってから、列車が踏切を通過するまでの時間は何秒くらいなのだろうか?

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