プチプラ服でも素敵に着こなす人が外さない鉄則 ブランドや値段、顔立ちやスタイルの差を覆す

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服の組み合わせで失敗しやすいのがトップスとボトムスの面積のバランス。トップスとボトムスの面積が1対1に近くなるほど、スタイルよく見せるのが難しくなります。たとえば、チュニックにワイドパンツを合わせるコーデはよっぽどスタイルがいいモデルでないと着こなせません……。そんな「ゆる×ゆる」のコーデはしっかり計算して着こなせれば素敵ですが、時間のないときは避けたほうが無難。

簡単なのは、「細×ゆる」のバランスです。トップスがゆったりしたものなら、ボトムスはテーパードパンツで細めに。ボトムスがゆったりなら、トップスはシャープなアイテムにしたり、タックインしてコンパクトにしたり。メリハリをつけると、パッときれいめにまとまります。

「ゆる×ゆる」の上下服はぽっちゃりの人に逆効果

ときどき、ぽっちゃりされていることを気にして、「ゆる×ゆる」で上下ともふんわりした服でカバーしようとする人がいますが、ボリューミーにふくらんで見えて体の面積が大きくなるので逆効果。ぽっちゃりを気にしている人こそ、締め色を上手に使いながら「細×ゆる」にしてみるといいでしょう。「ゆる」のアイテムを服の中で体が泳ぐくらいゆったりしたデザインにすれば、大人っぽい優しい雰囲気になって素敵です。

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また、面積が同じでも「太く、短く」か「細く、長く」で、見え方は変わります。スタイルアップして見せるためには、全身の中で細くて長いところを作るのがコツ。特にボトムスは「細く、長く」が理想的です。ふんわりとボリュームのある膝丈のギャザースカートは「太く、短く」の典型。縦より横の比率が多くなってコロンと見えます。モデルのような長身ならかっこいいのですが、一般身長の私たちには寸足らずで脚が短く見えてしまいます。

タイトスカートも、膝丈よりふくらはぎ丈のほうが「細く、長く」のラインが作れます。素材も大切で、ハリ感のあるものよりも、柔らかいニットやポリエステルなど、落ち感があるもののほうが「細く、長く」が作れるので効果的です。

杉山 律子 パーソナルスタイリスト、一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表

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すぎやま りつこ / Ritsuko Sugiyama

福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科在学中よりスタイリストアシスタントとして活動。スタイリストとして独立後、映画や広告、音楽業界など幅広い分野で活躍する。結婚、出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストの活動を開始。顔立ちや体型、内面からのぞく雰囲気に合わせた「一番、素敵に見えるスタイル」の提案に定評がある。テレビや雑誌などさまざまなメディアに出演するなど、多方面で活躍している。

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