シャープが「ダメな理由」は、これだった <動画>どこで市場調査したらそうなるの?

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「現地に合わせたデザインと現地に合わせたプライシングを追求し過ぎている。実際現地の富裕層は、日本と同じ、そんなに主張しないシンプルなデザインのものがほしいと口をそろえて言う」(夏野氏)。

「自信のなさ」の現れ

夏野氏は今回のシャープの判断を、自社の製品に対する「自信のなさ」の現われだと語る。「ローカルマーケティングという形で現地に迎合し、プライシングを安くせざるを得なくなり、なかなか利益が出ないといういつものパターン」(夏野氏)。

PM2.5などの大気汚染問題が深刻化する中、中国の空気清浄機市場はますます拡大している。夏野氏は「シャープの皆さん、日本の最高級モデルをそのまま売ろうじゃありませんか。アップルだって、ダイソンだって、デザインなんてそんなに変えないのだから」と訴えた。

夏野 剛 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授

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なつの・たけし

早稲田大学政治経済学部卒業、東京ガス入社。米ペンシルベニア大学経営大学院ウォートンスクール卒(経営学修士)。NTTドコモでiモードの立ち上げに参画。執行役員マルチメディアサービス部長を務め、08年に退社。現在は慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授のほか、ドワンゴ、セガサミーホールディングス、ぴあ、トランスコスモス、DLE、GREEの取締役を兼任。経産省所轄の未踏IT人材発掘・育成事業の統括プロジェクトマネージャー現任。ダボス会議で知られるWorld Economic Forum の“Global Agenda Council”メンバーでもある。


 

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