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トヨタのミニバン「ノア」「ヴォクシー」が1月13日にモデルチェンジした。ノア/ヴォクシーとしては、4世代目にあたる。まだ、路上で見かける機会はほとんどないが、すでに写真や動画が公開されており、強烈な印象を残す顔つきに賛否両論、さまざまな意見が出されている。
なぜ新型ノア/ヴォクシーは、この顔で出てきたのか。デザインに込められた意味を、少し前にデザインを公開したライバルのホンダ「ステップワゴン」と比べながら考えていきたい。
新型ノア/ヴォクシーのフロントマスクは、最近のトヨタのカーデザインを見れば、予想できたことであると筆者は思っている。
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2015年に登場し、2017年のマイナーチェンジで現在のスタイルとなった現行「アルファード」や2021年にモデルチェンジした「ランドクルーザー」など、似たような方向性の車種がいくつかあるからだ。
アルファードとランドクルーザーは「SUVとミニバン」という違いこそあるものの、ともに背が高く、ノーズが厚い。一方で、ヘッドランプはLED化により薄く仕立てるのが、近年のトレンドになっている。残りの広大なスペースをどう処理するか。トヨタは「グリルで埋め尽くす」という考えに行き着いたようだ。
先代のマイナーチェンジにあったその兆し
ノア/ヴォクシーについても、先代からその兆しはあった。2014年に発表された先代は、ノアではそれまでバンパー上側で完結していたグリルを下まで伸ばし、3年後のマイナーチェンジではグリルの幅を広げるとともに、3本の幅広いバーで覆った。
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2タイプのデザインを持つ新型ノアのうち、ベーシックモデルは先代のマイナーチェンジ後に似ており、正常進化と言える。
ただし、エアロモデルでは、そのグリルを車幅いっぱいまで拡大し、クロームメッキ仕上げの幅広バーで覆った。ニュースリリースにある「面勝ち」「強い押し出し」「アグレッシブ」を極めた形だということができる。
ヴォクシーも同様に、前回のモデルチェンジでグリルを下まで伸ばしたが、こちらはマイナーチェンジで上下2分割に戻し、代わりに両サイドのインテークをヘッドランプとつなげた個性的な風貌としていた。
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