"無敵"GAFAが「中国テックに負ける」最悪シナリオ

「AIという主戦場」でGAFA+Xが立たされた窮地

「AIという主戦場で中国テックが独走する未来」も、けっしてありえない話ではないといいます(画像:Rawf8/iStock)
GAFAの強さの秘密を明かし、その危険性を警告した書籍『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』は日本だけで15万部のベストセラーになり、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2019 総合第1位」「ビジネス書大賞2019 読者賞」の2冠を達成、日本にGAFAという言葉を定着させた。
その著者スコット・ギャロウェイ教授の最新作『GAFA next stage 四騎士+Xの次なる支配戦略』が刊行され、発売3日で6万部のベストセラーになっている。本書では、コロナ禍でますます肥大化したGAFAとこの4社に匹敵する権威を持つようになる「+X」の巨大テック企業が再び、世界をどのように創り変えていくかを予言している。
ここでは「GAFAも完璧ではなく、AIの利用においては中国テック企業の独走を許すかもしれない」と警告する作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏に、その見解を聞いた。

想像を超えるイノベーションが駆動する

『GAFA next stage』は、いま私たちがおかれている現状を、非常によく表しています。

『GAFA next stage 四騎士+Xの次なる支配戦略』は、発売3日で6万部のベストセラーになっている(書影をクリックするとアマゾンのページにジャンプします)

2010年代から最近まで、テクノロジーの分野では激しい進化が起きています。ドローンが登場して、AIが高性能化し、自動運転が実現して、高性能なロボットも実用化されつつあります。

19世紀の終わり、第2次産業革命の時期に、自動車や電気、上下水道、ラジオ、録音機、映画など20世紀の生活の基盤となるテクノロジーが出そろいましたが、それに値するほどのインパクトだと思います。

本書に書かれているように、何がどんなイノベーションになるかはわかりません。19世紀に車が発明されたときは、「馬車が速くなったもの」という程度のイメージしかありませんでした。今でも「馬力」と表現するのは、その名残です。

ところが、やがて高速道路をつくり、郊外生活を実現させて、職住が離れるということまで起きたわけです。当時は、そこまでのイノベーションが起きるとは想像すらしなかったでしょう。

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