藤野英人氏、「良質なデータには鼓動がある」 カリスマファンドマネージャーのデータ分析論

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
過去10年のパフォーマンス
 
リーマンショック後のパフォーマンス

また、情報公開に対する姿勢を測る実験として、はがきアンケート調査を実践したこともあります。上場企業各社にアンケートを送って答えてもらう、という調査ですが、この実験で私が見ていたものは、アンケートの回答内容ではなく、返信があったか無かったかでした。ホームページの改編調査と同様、はがきの返信があった企業は、返信が無かった企業の株価・業績を上回っていました。また、急に返信が無くなった企業の株価は落ちやすい、という傾向も見られました。

他にも人間の思考や行動に紐づいていると考えているデータは沢山ありますが、いずれにしても、株価や業績、営業利益を説明する“血の通ったデータ”を見つけるためには、人間を理解する必要があると考えます。

次ページ大事なのは仮説
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事