韓流に女性グループ歌手旋風 日本に続々上陸の理由とは

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すっかり日本で定着した“韓流”が、「女性グループアーティスト」という新たな波を起こし始めた。

8月11日に発売された女性5人組「KARA」の日本デビューシングル『ミスター』が発売3週間足らずで10万枚を売り上げ、オリコンのシングルチャートで5位に入った。海外女性グループのデビュー曲でのトップ10入りは、英国ノーランズの『ダンシング・シスター』(7位)以来、29年8カ月ぶり。KARAに続いて上陸した「少女時代」も初回限定1万枚で発売したDVDが予約開始と同時に完売、「ブラウンアイドガールズ」も都内で行われたイベントでは400枚のチケットに5000人超が殺到した。

日本では「東方神起」など男性グループの人気が先行していたが、韓国では3年ほど前から女性グループが高い支持を得ている。日本での人気を支えるのは10代後半から20代前半の若い女性。AKB48など日本の女性グループは男性ファンが中心なのとは対照的だ。

歌、ダンス、ルックスと三拍子そろった彼女たちを見て「形に残るものを」というファンが多く、配信よりグッズなど特典付きの高額なCDやDVDが多く売れている。CDなどは配信よりも粗利が高く、販売不振にあえぐレコード業界も新たな韓流ブームに期待を膨らませている。

(週刊東洋経済2010年9月11日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

福田 恵介 東洋経済 解説部コラムニスト

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ふくだ けいすけ / Keisuke Fukuda

1968年長崎県生まれ。神戸市外国語大学外国語学部ロシア学科卒。毎日新聞記者を経て、1992年東洋経済新報社入社。1999年から1年間、韓国・延世大学留学。著書に『図解 金正日と北朝鮮問題』(東洋経済新報社)、訳書に『金正恩の「決断」を読み解く』(彩流社)、『朝鮮半島のいちばん長い日』『サムスン電子』『サムスンCEO』『李健煕(イ・ゴンヒ)―サムスンの孤独な帝王』『アン・チョルス 経営の原則』(すべて、東洋経済新報社)など。

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