アリババ躍進を支えた「中国式ネットライフ」

グーグルもLINEも“濾過”する巨大市場

今や北京や上海では人口の7割以上が日常的にネットを利用している(写真:imaginechina/アフロ)

中国は今年、ネットへの接続が初めて行われた1994年から20年という節目の年を迎えている。

先日、中国に1週間ほど出掛けてきたが、Wi-Fiがどこでも飛んでおり、ネットへの接続環境そのものは昔に比べて段違いで、便利さは日本の都会と比べても遜色がない。スマホだってほとんどの人が持っている。PC機能を持つスマートTVに至っては、日本でまったく普及しないのに、中国ではたいへん人気があって、売られているテレビの7割がスマートテレビだという統計もある。ネットライフは、20年という時を経て、中国に完全に定着した。

ところが、私が日本で普段からエンジョイしている日本的(あるいはグローバル的)ネットライフを中国に持ち込もうとすると、途端に何もできなくなってしまう。

gmailもfacebookもLINEもダメ……

私の場合日本では、検索はグーグル、メールもgmail、スケジュールもグーグルダイアリー、地図はグーグルマップと、グーグルに頼りきりだ。情報発信はfacebookとtwitterを使っている。ニュースはヤフーと新聞サイト。仕事柄、中国や台湾、香港、シンガポールのメディアは定期的に日々の報道内容をチェックしてネタを仕込む。だいたい自分のネットライフはこの範囲内で完結しており、正直、便利ですこぶる快適だ。

ところが今の中国では、グーグル系のアプリはほとんど使うことができなくなっている。グーグル検索だけでなく、昨年まで使えたgmailも、今は完全にダメになった。もちろんfacebookとtwitterはつながらず、LINEも最近つながらなくなった。台湾、香港の新聞は基本的に読めない。日本のヤフーや新聞のサイトは大抵読めるが、海外のサイトへ飛ぼうとするとやたらに接続速度が遅くなるので、イライラしてサイトを開く気がなくなってしまう。

このほど、中国のネット通販最大手アリババグループが、米ニューヨーク証券取引所への上場を果たし、史上最大規模の資金調達に成功したことが大きな話題になった。中国のメディアでは、アリババ上場が「中国独特のインターネット発展方式の成功の証明である」とする報道が相次いだ。

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