小幡准教授の本命もエフフォーリア、吉崎氏は?
【小幡績・慶應義塾大学准教授の予想】
私の有馬記念の思い出は、グリーングラスとメジロファントムの1979年。そして「ルドルフ、シービー、カツラギの3強激突」となった1984年。連覇がかかるシンボリルドルフをひと目見ようと、河合塾の模試を午前中で抜け出して行った中山競馬場の、身動きできないスタンド前の1985年。
さらに1986年。師匠に「牝馬は弱い」と説教された、3冠牝馬メジロラモーヌが惨敗。その翌年の1987年は、メリーナイスがゲートを出ていきなり落馬。しかも「菊の季節に桜が満開」と杉本清アナウンサーが実況した菊花賞で奇跡の復活を果たしていたサクラスターオーも予後不良となった年。
まだまだある。「あっと驚くダイユウサク」(1991年)に、メジロパーマーの大逃走で勝利した山田泰誠の素っ頓狂なインタビュー(1992年)。奇跡の大復活トウカイテイオーと、競馬界から消えた鞍上の「競馬界の玉三郎」こと田原成貴騎手が印象に残る1993年。
このように、私のデータは古すぎて、今年のレースの参考にならないが、本命はエフフォーリア。断然強いが、鞍上の横山武史騎手には、19日の朝日フューチュリティステークス(2歳G1)に勝った武豊騎手を見習って、ガッツポーズはスタンド前に帰ってきてからにしてほしい。
クロノジェネシスは調子がいまひとつ。穴はディープボンド。
【吉崎達彦・双日総研チーフエコノミストの予想】
40歳を迎える前の不肖かんべえは、「年に1度、有馬記念のときだけ馬券を買う」競馬ファンであった。たまたま2001年の有馬記念でマンハッタンカフェが当たってから、ほぼ週末ごとに競馬場に通うファンになってしまった。あの年の有馬は「敬宮愛子内親王殿下ご誕生慶祝」という冠がついていた。
その愛子さまが今年、成人を迎えられた。いやもう、月日が経つのは早いものである。
昨年の有馬では、「牝馬の引退レースは買い」と言ってラッキーライラックに賭けた。あいにく4着に終わった。そのときの彼女と同じ4枠7番に、今年はクロノジェネシスが入った。有馬記念の枠順抽選会を見ていて、何か運命的なものを感じてしまった。
確かにエフフォーリアは強い。が、別にここで買わなくてもいい。クロノジェネシスの馬券を買えるのは今回が最後。それに彼女には、夏の宝塚記念でもお世話になったじゃないか!
ということでクロノジェネシスが本命。「グランプリレース4連覇」という偉業を見てみたい。必然的にエフフォーリアが対抗。大外に回ったタイトルホルダーが穴馬。それからゴールドシップの仔であるウインキートスを少しだけ買っておきたい。
(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
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