「男性はバランスが重要です。他の条件がすごくよくても、何か一つ欠けていると女性は安心できません。つまり、オール4の男性が人気になります。ちなみにオール5の男性は結婚相談所には在籍していません」
学歴ならば国立大もしくは早慶上智を卒業していること。トップランクに位置する東大京大である必要はない。身長は175センチ前後で、年収は700万円~800万円。これが「オール4」の内訳だ。
「会員様のプロフィールは勤務先を記載できません。でも、30代半ばでこの程度の収入があると大企業の正社員だと相手の女性は推測できるでしょう。年収が1000万円を超えていたり自営業だったりするとそれほど多くのお見合い申し込みは来ません。特殊な事例だと見なされるからです。
お見合い用の写真は清潔感重視で撮るので見た目の大差はありません。ただし、男性の肌感をチェックする女性は多いですね。肌には食生活の乱れなどが出やすいからです」
一方、女性の人気条件は?
では、女性の人気条件は何か。「かわいいこと、以上です。女性の場合は9割は見た目で人気が決まると言っていいでしょう」と峰尾さんはひたすらに率直な応答をしてくれる。
「モデルのようなシュッとしたキレイ系ではなく、ふわっとした癒やし系で身長は154センチぐらいがど真ん中です。人気のある男性だと、この条件を外れた女性のプロフィールは見ないという人もいます。1日のうちに何十人ものお見合い申し込みが殺到するからです。
女性の人気条件の残り1割をあえて言うならば、男性と同じく大卒以上で正社員の女性であることでしょうか。現代では、大多数の男性が共働きを希望しているからです。今までの生活レベルは下げたくない、世帯年収1200万円ほどあればいいなと彼らは思っています」
しかし、婚活の目的は多くの異性からモテることではない。これからの人生を分かち合えるたった一人のパートナーを見つけることだ。「オール4」や「癒やし系」でもない30代半ば以降の男女には厳しい戦いが待っているが、工夫をして自分なりの成功を勝ち取ればいい。
筆者には仮説がある。システムではなく、結婚相談所同士のつながりによってお見合いを組むことで成功率が上がるのではないか。相手選びから仲人同士が行うため、釣り合いのとれたマッチングができる。実際、こうした取り組みは「プロフィール交換会」「手組(てぐみ)」などと業界で呼ばれている。
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