Apple Pay登場で買い物はどう変わる?

ユーザー体験を軸に作ったサービスの実力は

アップルはiPhone 6を登場させた後、「全く新しいカテゴリのサービス」として、Apple Payを投入した。アップルのティム・クックCEOは、これまでのデジタルウォレットについて、「サービス事業者のビジネスモデルを中心に考えたことが敗因」としたうえで、ユーザー体験からサービスを作るアップルの得意のパターンでデザインしたことを添えた。

決済端末でのApple Pay支払いデモ。端末をNFCリーダーにかざして、Touch IDで指紋認証を行うと、支払いを完了する

Apple Payは、ユーザーが既に持っているクレジットカードをiPhone 6のカメラで撮影し、指紋認証を行えばすぐに利用できるようになる。決済はNFCリーダーに対応したレジか、Apple Payに対応したオンライン取引で利用できる。決済をする際には、カード番号やセキュリティコード、名前などを店員に知られることなくプライバシーを守ることができる。

iPhoneだけで買い物できる世界が来る?

またApple Pay専用の番号とワンタイムセキュリティコードを使って決済を行うため、もしiPhoneをなくしても、元のクレジットカードを止める必要はない。つまり簡単かつ安全に決済を行うことができる、ということだ。

クレジットカードは複数枚登録することができ、決済に使うカードを選ぶことができる

アップルは、こうした決済にかかわる個人データについて、関与しないとしている。つまり誰が、どこで、何を、いくらで購入したかという情報は、小売業者とカード会社以外に触れることはない。プライバシー性を確保するという点も強調した。

NFCリーダーは、筆者が住んでいるカリフォルニア州バークレー周辺では、アップルのプレゼンテーションでも紹介されていたドラッグストア、ウォルグリーンに設置されているほか、バークレー発祥でスターバックスの前身となったコーヒーチェーンPeet's Coffee and Teaにも導入されている。後者には、Google Walletのアイコンが付けられている。昨日バークレー市内のスーパーWhole Foods Marketで買い物をした際には、まだNFCリーダー対応のレジには入れ替わっていなかった。

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