東京ベイエリアにある「知られざる廃線跡」を歩く 豊洲の貨物専用線は再開発でほぼ消えたが…

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再開発により、そのほとんどが姿を消した東京ベイエリアの「廃線跡」をご紹介します
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鉄道の旅は楽しい。夫婦や気の置けない仲間との旅、駅の旅情を味わう旅や、流行りの廃線跡をめぐる旅――。
新著『シニア鉄道旅の魅力』では、シニア世代の鉄道旅行に詳しい著者が、奥深い大人の鉄道旅の楽しみ方を伝授しています。
本稿は同書より一部を抜粋・再構成しお届けします。なお、本稿の情報は同書執筆時点のものです。

東京ベイエリアにある「廃線跡」

東京ベイエリアには、かつては貨物専用線が縦横に走っていた。とくに豊洲周辺は工場が集積していたため、多くの貨物線が存在していた。そのほとんどが、再開発に伴い、跡かたもなく姿を消してしまったが、実は廃線跡がいくつか残っている。

その中で目を惹くのが、晴海通りの春海橋に並行して現在も架かっている「春海鉄道橋」だ。線路も敷かれたままであり、赤錆が目立つところから「赤橋」とも呼ばれる巨大な鉄道遺構である。

1989(平成元)年に廃止されてから30年以上経つものの、撤去されていないのだ。しかもローゼ橋と呼ばれるアーチ橋で、見とれてしまうほどに麗しい。老朽化が進んでいるものの、このまま残し、遊歩道として再活用する構想もある。

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