知られざる韓国の実力、その強さと脆さ

 


 09年度の対日貿易赤字は276億ドル。輸出で稼ぐ韓国製品の多くに、日本から輸入した部品や素材が使われている。韓国政府が主要経済政策の一つとして「製造業の国内調達拡大」を掲げるのは、基礎技術の水準を上げ、部品や素材の国内調達を増やしたいという意思の表れだ。

 

自らの足りないところを貪欲に吸収し、成長してきた韓国。むしろ怠慢だったのは、日本の側といえよう。多摩大学経営情報学部の金美徳(キムミドク)教授は、「この10年、サムスンやLGが新興国で支持される姿を、日本企業は直視してきただろうか」と疑問を投げかける。

新興国での可能性を口にしながらも、従来の先進国志向型の経営にとらわれ、成長の機会を失った。金教授は「今の日本企業の韓国ブームは、一過性のはしかみたいなもの。だが、それでもまず知ろうとするのは大きな前進」と話す。

では韓国から学べることは何か。『週刊東洋経済』2010年7月31日号の特集では韓国の強さと脆さ、その両面を取り上げた。まず、隣国の実像を知ることから始めたい。

 

 

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