ワークマン「女性向け店急増」に隠れた意外な戦略

「アパレルへ移行」は誤解、職人の利便性を重視

ワークマンが出店を強化している「#ワークマン女子」(写真提供:ワークマン)
右肩上がりの成長を続けるワークマンでは、店舗の9割を占めるフランチャイズとの良好な関係を築くことに腐心しています。その詳細について、同社の専務で新著『ホワイトフランチャイズ』を上梓した土屋哲雄氏が解説します。

「データ偏重」には注意が必要

全国の店舗が好調で、扱う商品や客層に変化が出てきたといっても、SV(スーパーバイザー)の役割は本質的に変わっていない。

本部と加盟店をつなぐのがSVである。全国を北海道・東北、北関東、南関東、甲信越、北陸・中部、東海、近畿、中国・四国、九州・沖縄の9ブロックに分けてそれぞれにブロック長を置き、その配下に地区マネージャーがいてSVがいる。SVはひとり平均8~10店舗を担当して巡回していく。

従来は、経験と勘からアドバイスすることも多かったのに対し、近年はデータにもとづく最適解を提示しやすくなっている。違いといえばその点くらいである。

人気の商品が売れていくスピードは以前とまったく違ったものになっているので、より迅速で的確な対応が求められるようになってきている。

ただ、そうはいっても、店長とSVが人と人として付き合い、二人三脚でやっていく基本は変わらない。いくら正しいデータを提示していても、人間関係をこじらせてしまえばSV失格といえる。若いSVはデータ偏重になりやすい面もあるので、そのあたりでは注意も必要になる。

本部ならではの情報もあれば現場ならではの情報もあり、どちらの情報も大切なのはもちろんだ。データのように数字で示されるものではなく、お客様の生の声といったアナログな情報にも敏感になっておかなければならない。足繁く店舗に通い、店長との信頼関係を築いていてこそこうした情報もつかめるようになる。

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