「鉛筆1本+傘1本=2本」という足し算は正しいか 小1レベルの足し算も教えるのは本当に難しい
小1の足し算だって本当は手ごわい
小学校1年で扱うこんな問題を考えてみましょう。
あかいチューリップが3本、しろいチューリップが1本、きいろのチューリップが2本あります。ぜんぶで何本でしょう。
しき:3+1+2=6 こたえ6本
多くの人は特に疑問も持たずに通り過ぎるのだろうと思います。しかし次はどうでしょうか。
鉛筆が3本、スプーンが1本、傘が2本あります。全部で何本でしょう。
式:3+1+2=6 答え6本
似たような問題なのですが、おそらくこちらには違和感を覚える人が多いのではないかと思います。どこがどう違うのでしょうか。
最初の問題に戸惑った小学校1年生以来、算数・数学とは一切縁を切ったという人の話を聞いたことがあります。2つめではなく最初のほうです。「あかいチューリップ」は赤い。「しろいチューリップ」は白い。それを一緒にして考えるのはおかしい、と。
子どもは大人たちの思いも寄らないことを疑問に思ったり不安を感じたりします。大人にとっては当たり前のことでも子どもにとっては大問題だったりするのです。子どもがなにかモヤモヤした気持ちを抱えている。そんなとき大人はどうすべきなのでしょう。



















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