「かえし」を使って作れるもう1品は、「ブリの照り焼き」です。
【「かえし」を使ったおせち料理②】「ブリの照り焼き」
・ブリ(切り身)…2切れ
・かえし…大さじ1
・みりん…大さじ1
・米油…適量
・ケシの実…適量
1. 50度のお湯にブリを入れ、取り出して水分をよくふき取る。
2. フライパンを熱し、十分温まったらいったん火を止め、油を入れてなじませる。ブリを並べ、中火からやや弱火で加熱する。
3. ブリの周りが白くなってきたら、ひっくり返し、さわらずにそのまま焼く。
4. キッチンペーパーでフライパンの余分な油をふき取り、かえしとみりんを合わせて加える。ブリをひっくり返し、火を止め、なじませる。
5. 仕上げにケシの実をふる。
おせち料理では「三の重」に、海老の塩焼きなどの「焼きもの」を入れるのが一般的ですが、「出世魚」のブリは冬が旬で脂がのっておいしいこともあり 、「立身出世」を願う意味も込めて、「ブリの照り焼き」はおせち料理にもよく使われます。男性にも人気が高い料理で、ケシの実をふると、お正月らしい華やかな雰囲気に仕上がります。
50度のお湯で洗う下処理方法は、魚の臭みやぬめりなどを取り除くのに効果的です。衛生面に配慮し、必ず温度計で正確に測りましょう。
「魚や肉を焼くときの失敗」としてよく聞くのは、「フライパンにくっついてしまう」ことです。
それを防ぐためには、フライパンをしっかり予熱することと、十分に火が通ってから(ブリの周りが白くなった状態で)ひっくり返すことが大事です。フライ返しは、薄いもののほうがひっくり返しやすいでしょう。
いったん火を止めてからブリを加えるのは、高温で油が酸化するのを防ぐためです。
雑味なく仕上げるために、味付けの前にフライパンの余分な油を必ず取り除きます。魚を焼いたときに出る油には、臭みやアクが含まれているためです。
これらのポイントを押さえれば、失敗なく、美味しく仕上がります。
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