ロケットがなぜ飛べるか「科学絵本」が伝える本質 揚力や推力を生み出す仕組みをわかりやすく解説

赤ちゃんにも物理法則を伝えやすいのはボール?
他の多くの技術と同じように、飛行機やロケットも子どもの夢から生まれました。
ライト兄弟は幼少期に父から与えられたおもちゃのヘリコプターに夢中でしたし「ロケットの父」と呼ばれるロバート・ゴダードは少年時代にSF小説を読み耽り、火星に行く船をつくることを夢見ました。本書には、ライト兄弟やゴダードが実現させた「揚力」や「推力」を生み出すしくみが、直感的かつエレガントに説明されています。
まず、冒頭に宙に浮いたボールが登場します。これは丸い形が乳幼児にも認識しやすく、変形させることで揚力が生まれるしくみを伝えやすくなるからです。次に、そのボールがまっすぐ動き出しますが、まわりにある空気はボールといっしょには動かないため、ボールにぶつかって避けていきます。身近な形であるボールに、目に見えない空気がどのように働くかを視覚的に示したわけです。
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