「客が置き去り」新規事業にありがちな3つの盲点

新規性があり適切に設計され、やりきれるか

自分たちが「やれること」「やりたいこと」を優先してもお客がそれを求めていなければ失敗する(写真:tiquitaca/PIXTA)

イノベーションのために取り組む新規事業。しかし、多くのエネルギーを費やしても新規事業の多くが失敗する。一方で、新規事業を次々と成功させ続けることができている企業もある。新規事業を成功させるコツは実はとてもシンプルで、ビジネスモデルを真摯に考え、設計することにある。

拙著『PwC Strategy&のビジネスモデル・クリエイションー利益を生み出す戦略づくりの教科書』でも詳しく解説しているが、具体的には、ビジネスモデルに関わる3つの大きなハードルを乗り越えればよい。

乗り越えたい3つのハードル

1つ目はビジネスのコンセプトに新規性はあるか、2つ目はビジネスモデルが適切に設計できているか、そして3つめはビジネスモデルを実現しきれるか、である。全てクリアしないと新規事業は事業として成功することはない。

前回記事「新規事業がうまくいかない人々に足りない3視点」(11月30日配信)では、ビジネスの新規性の罠の抜け方を紹介した。新規性のあるビジネスチャンスの見つけ方、そして、新規性を持ちつつ不確実性を管理するアプローチについてである。

今回は「ビジネスモデルが適切に設計できているか」に焦点を当て、そこで生じる代表的な課題と対応策を見ていこう。

新規性の壁を乗り越えたら、次のハードルは利益を生むビジネスモデルを設計することである。そこに、新しい悩みが生じる。素晴らしい計画に思えて、関係者からも期待が大きかったのに、実際にやってみると赤字続き、という状況に陥ることがある。この原因はビジネスモデルの構築のあり方がどこか間違えているからである。

利益を生むビジネスモデルなんて、どう考えるのかわからない!そう思われる方も多いうえ、実際に良い戦略が必ずしも利益を生まないのが多くの方の悩みでもある。何が難しいかというと、ビジネスモデルはたくさんの要素が重なり、組み合わさりあって機能するというところである。どこから、どのように手を付けたらよいか検討がつかない…このような、相談を受けることもよくある。

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