話をちゃんと聞かない人が頼られるはずもない訳 「ねえ、私の話聞いてる?」の喧嘩はなぜ起こるか
「ねえ、聞いてる?」問題
「ねえ、あなた、ちゃんと聞いてる?」
「うん、聞いてるよ」
「聞いてない! あなたはいつも私の話をちゃんと聞いてくれないじゃない」
「ちゃんと聞いてるだろ! 何が不満なんだよ?」
このやり取りは古今東西、日本全国至るところで繰り広げられている、誰もが一度や二度は目にした、もしくは体験した光景でしょう。
時代が変わり、男性がソファに座って新聞を読んでいた姿が、スマートフォンやパソコンに変わっただけの違いで、この心理戦はずっと繰り広げられています。
「聞く」ということに対するすれ違い
この会話例の男性のように「話を聞いてる」と言う人の多くは、本当に話を聞いています。
ただし、「聞く」ということの解釈に違いがあるのです。
「話を聞いてる」と言う人の多くは「言葉」を聞いています。つまり内容はしっかりと把握できているのです。
しかし、「話を聞いてほしい」と言う人の多くは、その話の奥にある「感情」を聞いてほしいのです。
片方は言葉を理解するために聞く。そしてもう片方は感情を受け止めてほしくて話す。この2つの目的の違いがすれ違いを起こしてしまうのです。
そしてこれは男女だけでなく、上司と部下、友人関係、親子、すべてのコミュニケーショントラブルの元となる違いなのです。
このすれ違いがゆえに人間関係がうまくいかなくなるケースは山のようにあります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら