残念な部下が「自発的に動く」ようになる対話術 「4つのステップ」で相手の話を引き出そう
④こういう場面で数値化してもらうと、相手が何を望んでいるのかが見えてきます。
⑤ 内心、「プライベートと仕事で5対5かぁ……」と動揺しても、それを表面には出さずに、ここはいったん、否定も肯定もせずに、ニュートラルに受け止めましょう。
⑥ 部下が考えている「理想」が出てきました。それが仕事に関する理想でなくても、相手の意思を尊重すること。
⑦ (上司が考えている)理想と現実のギャップを埋めるための条件を考えるステップで、仕事とプライベートの共通点を見つけて、押しつけない程度にやんわり提案してみました。
⑧ 押しつけにならないように、可能性をほのめかす程度にとどめています。
結論を「無理に出さない」のも手
この実例は、仕事でも趣味でも自分が次のステージにいくべき道が見つかって終わりました。
ただ、実際には、仕事と趣味とで「人に教える」といった共通点がうまく見つかるとは限りません。共通点を見つけても、相手が「そんなに責任のある仕事をしたくない」と人に教えるのを頑なに拒む場合もあるでしょう。
結論を無理に出さずに終えるのも、思考整理の1つのパターンです。
上司は結論を出せずに物足りないかもしれませんが、後の部下の行動がどのように変化するかを見守りましょう。
わずかでも変化があったら、思考整理の効果があったと言えます。
相手が「仕事よりプライベートが大事」と言い切っても、僕なら「まあ、そういう考え方もあるしね」と思って、それ以上は追及しません。それがその人の選んだ生き方なら、たとえ上司であっても、ムリヤリ考えを変えることはできないからです。
そうだとしても、部下が(上司が考えている)現状と理想のギャップを自覚してくれれば、部下の思考に何らかの変化は起きる可能性はあります。やる気100%までいかなくても、今より数値が上がれば上出来ではないでしょうか。
この思考整理術は、仕事のみならず、子どもの教育や恋愛、身近な交渉ごとなどあらゆるシーンで活用できますので、ぜひ、取り入れてみてください。
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