残念な部下が「自発的に動く」ようになる対話術 「4つのステップ」で相手の話を引き出そう

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次の事例は、仕事はそこそこできるのに全力で取り組んでいるようには見えない、上司から見て「残念な部下」との対話です。

部下は自分にはとくに何も問題はないと思っているので、上司が真意を探るために相手の思考整理を試みてみました。このように、相手に知られずに思考整理をする場面も多いかもしれません。

ただし、部下から見ると上司が「残念な上司」である可能性もあります。
関わる期間の長さにもよりますが、部下が伸びないのは、上司の指導力不足である場合がほとんどです。その点を忘れずにいたら、謙虚な姿勢で思考整理できるでしょう。

「残念な上司」にならないための会話例

上司「山下さん、最近、何か困っていることや要望はありますか」
部下「特にありません。順調です」
上司 「それは心強いですね。たとえば、仕事をしていて自分の能力を発揮できているパーセンテージを、100がフルで発揮できていると考えたら、何%ぐらい発揮できているような感じがしますか①」
部下「そうですね。私としては100%出していると思うんですけれども」
上司「もう自分のMAX出してるという実感がある、と。それはいいですね②」
部下「私としては会社のノルマも達成しているし、何も問題ないと思います」
上司「なるほどね。ちなみにそう思う理由とか、そう思うきっかけは何かありますか③」
部下 「そうですね。私はプライベートが大事なんです。仕事ももちろん大事なんですけれど、自分がするべきことをやっておけば、それ以外の時間は自分のプライベートに費やしたいんです」
上司 「わかりました。じゃあ、自分の人生において、だいたい何対何ぐらいでプライベートと仕事の割合をうまく配分できると、ちょうどいいなという感じがしますか④」
部下「本音を言えば5対5ぐらいですね」
上司 「ということは5割で必達目標を達成して、それで5割でプライベートのことをするという感じですか。5割で必達目標を達成するって、それはすごいですね(笑)⑤」
部下「そうですね、そうなればいいんですけど」
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