コトラー教授の提案する「よい仕事」とは? 『グッドワークス!』企業が善行をして、業績を上げる

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業績を上げるための社会的取組み:6つの方法

1:コーズ・プロモーション
 2:コーズ・リレイティッド・マーケティング
 3:企業のソーシャル・マーケティング

といった3つのマーケット主導の取り組みと、
4:社会貢献活動
 5:従業員のボランティア活動
 6:社会的責任のある事業の実践

といった3つの企業主導の取り組みだ。

デビッド・ヘッセキエル(David Hessekiel)コーズ・マーケティング・フォーラム(CMF)社長。 コーズ・マーケティング・フォーラムのウェブサイトは、世界中の大企業幹部がこぞって最新情報、研究論文や企業事例を入手するため、さらに、CMF社のプログラムや出版物を得るためにアクセスしているサイトである。『フォーブス』『メディアポスト』『ハフィントンポスト』のブロガーでもあり、また産業アナリストとしても最近活躍しているほか、企業や非営利機関の人々に向けて、コーズ・マーケティングやCSRについての講演を定期的に行っている。

クロロックス社のインフルエンザ予防の事例は企業のソーシャルマーケティングにあてはまる。同じクロロックス社の1ブランドであるバーツビーズの「グレーター・グッド」は社会的責任のある事業の実践に始まり、従業員のボランティア活動を促し、そして地元社会での社会貢献活動を行うという企業主導の取り組みを一体的に行っている。

このように「グッドワークス!」企業の事例は増えており、その方法も、企業の全体的な統一感を出す取組みから、企業の持つブランド別の取組みまで多岐にわたっている。すべての事例をここでは紹介できないので、ぜひ『グッドワークス!』を手に取って多くの事例からヒントを得てもらいたい。

グッドワークスな日本企業による事例については、同書の共著者であるデビッド・ヘッセキエル氏が来日し『グッドワークス!』出版記念セミナーにおいて、日本のソーシャルマーケティングの実務家とのディスカッションを行うので、ぜひ参加いただきたい。

 

【デビッド・ヘッセキエル氏『グッドワークス!』出版記念セミナーへのご招待】
コトラーの提案する「グッドワークス!(良い仕事)」とは?
~『グッドワークス!』出版記念セミナー~

 日時:2014年9月16日(火)19:30~ @アカデミーヒルズ 六本木ライブラリー

【スピーカー】
デビッド・ヘッセキエル(『グッドワークス!』共著者/コーズ・マーケティング・フォーラム社長)
福井崇人(株式会社電通 ソーシャル・デザイン・エンジン代表/クリエーティブディレクター)
梅津弓子(株式会社電通 マーケティングソリューション局スーパーバイザー)
上田敬(ジャーナリスト)

このセミナーに50名様を先着順にご招待いたします。下記のフォームから、ぜひ奮ってご応募ください。

→【応募フォーム】

雨宮 寛 コーポレートシチズンシップ代表取締役

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あめみや ひろし / Amemiya Hirochi

コーポレートシチズンシップ代表取締役

コロンビア大学ビジネススクール経営学修士およびハーバード大学ケネディ行政大学院行政修士。クレディ・スイスおよびモルガン・スタンレーにおいて資産運用商品の商品開発を担当。2006年コーポレートシチズンシップを創業。DWMアセット・マネジメントおよびスワンク・キャピタル日本代表。明治大学公共政策大学院兼任講師(CSR・社会起業論)。CFA協会認定証券アナリスト。

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